染屋の従業員ブログ#03
小川染色は、愛知県一宮市にある小さな染色工場です。『糸は色で豊かになる』の企業理念の元、無色の状態で届いた生地に色を乗せ、毎日たくさんの糸を出荷しています。
最近ではありがたいことに、工場見学をしたいというお問い合わせを多くいただくようになりました。
繊維や染色に興味のある方がいるのであれば、現場の声も発信してみよう!ということで従業員ブログを始めました。
チーズ染色
こんにちは・チーズ染色を担当してますイワタです。よろしくお願いします。
チーズと言って思いうかぶのは、みなさんがよく食べるおいしいチーズですね。でもこのチーズを染めたりはしません。
簡単に言うと、染色ボビンに糸を巻いた形がチーズに似ているのでそう言われています。
小川染色のチーズ染色機
弊社では10台のチーズ染色機があります。
1番大きいもので200kgの染色機(糸が最大225本)、小さいもので2kgの染色機(糸が2本)があり、合計10台の染色機を男性社員2人で動かしています。
染色機で圧力をかけポンプで染液を循環させます。ボビンには複数の穴が空いており、チーズの外側と内側の両方から染まっていきます。
かせ染めより効率よくたくさんの量を染められます。
糸の種類と染色の仕組み
チーズ染色機では、いろいろな種類の糸が染色できます。
(アクリル、ウール、ナイロン、ポリエステル、綿、レーヨン、麻、シルク、など)
糸の素材によって使用する染料、助剤、温度が異なります。例えばお湯の温度が60℃で染まるものもあれば、130℃まであげないと染まらないものもあります。
130℃まで上げるときは大変危険ですので慎重に作業をします。
染色が終わると最後に色合せがあります。取引先の方に指定された色が一発でできた時は、最高ですね。この仕事をしていて一番スッキリします。
最後に自分は高校を卒業してから今まですっと、繊維関係にいます。
この会社では20年以上働いていますが、もっともっとチャレンジ精神の気持ちを持っていきたいと思います。