染色技術・設備紹介

染色技術・設備紹介

かせ・チーズ・トップ、3つの染色方法。糸の素材や依頼内容に合わせ、丁寧に染色加工を行います。

かせ糸の染色作業の様子

かせ染色

糸をぐるぐると輪状に束ねたものを「かせ(綛)」といいます。当社では、手編み毛糸に代表されるような太番手の糸をかせの状態で染色します。

かせ染色用の染色機はいくつかありますが、糸が持っているふくらみを最大限に引き出してくれる回転バック式染色機を用いた染色が当社の特徴です。

回転バック

回転バックは、通常のかせ染色に比べ、浴比(糸に対する染色液の量)が非常に高いのが特徴です。お風呂のような染色槽に入れたかせ糸は、豊かな膨らみを持った温かみのある製品に仕上がります。

膨らみにおいて回転バックに勝る染色機はありません。現在では回転バックは世界でも稀な存在となっており、国内において、回転バックを所有している染色工場はごく僅かです。

かせ染色の工程を見る

回転バック式染色機での染色作業

チーズ染色

糸を染色用ボビンに巻き付けたものを「チーズ」といい、当社では細番手の糸をチーズの状態で染色します。衣類から工業用まで幅広い糸に対応可能です。

チーズ染色は、染色用ボビンに糸を均等に巻き付け染色するため糸の表面の毛羽立ちが少なく、糸の光沢が損なわれることがありません。かせ染色に比べ多く巻きつけられるので、糸の結び目が少なくなるのも特徴です。

また、一般的には高収縮の糸は染色が困難ですが、弊社は15%〜20%の収縮を吸収しながら染色する方法を考案し実施しております。

高圧染色機

穴の開いた染色用ボビンに巻き付けた糸を染色機に入れ、圧力を加えポンプで内側と外側から染液を循環させて糸を均一に染め上げます。圧力を加えることにより130℃でのポリエステル染色も可能になります。

チーズ染色の工程を見る

チーズ染色用の高圧染色機

トップ染色

糸になる前の繊維の束の状態を「スライバー」といい、スライバーの染色をトップ染色といいます。トップ染色されたスライバーは紡績工程にて多くの色と混ぜ合わせて糸になるため、独特の味わいのある色が表現できます。

当社では、チーズ染色と同じ高圧染色機を使って染色します。専用のキャリア(スライバーを入れる穴の開いたカゴ)に玉巻きしたスライバーを入れて圧力を加えます。内側と外側から染液を循環させ、均一に染め上げます。

染め上がり色の確認

専用の機械にて少量のスライバーを実際の仕上がりと同様の比率で混ぜ合わせ、色の確認をします。

トップ染色の工程を見る

トップ染色用キャリアに入れたスライバー

かせ染色とチーズ染色の比較

かせぐるぐる巻いた輪形の糸の染色チーズ染色用ボビンに巻付けた糸の染色
前準備かせ揚げソフト巻き
糸収縮の許容量大きい小さい
歴史江戸時代から昭和40年代より
作業性人手が必要機械化が可能
太さ太い細め、フィラメントにも対応
必要な水の量多め少なめ
染色時の糸の締め付け弱いかせよりも強い
染色液量多め少なめ
電力量少なめ多め
色ムラの状況かせの部位の差が出る内層・外層の色差が出る
染色後の糸の表面毛羽立ちやすい糸同士が押さえられ、乱れない
品位・風合いふくらみがある光沢がある

設備紹介

かせ染色機(回転バック)

かせ染色機(回転バック)

とても貴重な染色機です。豊かなふくらみを持った製品に仕上げることが出来ます。保有台数:1kg〜150kg 10台

チーズ染色機

チーズ染色機

強力なポンプで、均一に染め上げます。保有台数:1kg〜200kg 10台

RTワインダー

RTワインダー

スパン糸を染色ボビンに巻きます。

QTワインダー(3°30')

QTワインダー

フィラメント糸を染色ボビン(3°30’)に巻きます。

QTワインダー(平行)

QTワインダー(平行)

フィラメント糸を染色ボビン(平行)に巻きます。

ビーカー試験機

ビーカー試験機

5-10gの糸で試し染を行います。

コンピューター・カラー・マッチング(CCM)

コンピューター・カラー・マッチング(CCM)

目標の色の染料の組み合わせをスムーズに計算します。

トップ染め上がり色確認機

色確認機(トップ染色)

少量のスライバーを実際の仕上がりと同様の比率で混ぜ合わせ、色の確認をします。

この技術による小ロットのオーダー染色を、個人のお客様にも。

ご希望の色に、お染めします。

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