染屋の従業員ブログ#07
小川染色は、愛知県一宮市にある小さな染色工場です。『糸は色で豊かになる』の企業理念の元、無色の状態で届いた生地に色を乗せ、毎日たくさんの糸を出荷しています。
最近ではありがたいことに、工場見学をしたいというお問い合わせを多くいただくようになりました。
繊維や染色に興味のある方がいるのであれば、現場の声も発信してみよう!ということで従業員ブログを始めました。
ワインダーについて
こんにちは。ワインダーを担当しているワタナベです。よろしくお願いします。
ワインダーとは、糸を巻き付ける作業のことを指します。染色前の準備として巻く「前巻き」と、染色後に出荷準備として巻く「後巻き」がありますが、私は前巻きを担当しています。
小川染色の従業員ブログでは2回目となるワインダーですが、今回は日々の作業で気をつけていることや感じていることについてお話しようと思います。
ワインダーで気をつけること その1
糸を扱う作業工程の全てに共通して言えることですが、糸というものは何らかの力が加わると簡単に切れてしまいます。ワインダー中も同様に、切れてしまうことがあります。
準備する段階で全ての異常を察知できればこんな楽なことはありませんが、それはなかなか難しいです。そうなると、機械の稼働中は常に様子を見るということが重要になってきます。
ですが、同時に他の作業もしなければならない場合もあります。そちらに気を取られて発見が遅れてしまうことも過去に何度かありました。
糸が切れるとどうなるかというと、糸が機械に巻き付いて故障を起こしたり、最悪の場合は火災の元となりえます。
もちろんそんな事態になったことは一度もありませんが、やはり糸が切れ機械に巻き付いてしまったときは、巻き付いた分ロス分となり、指定数量に影響を及ぼします。
また、巻き付いた糸を取ることに時間を取られ、気づかなかった自分が嫌になります、、。
ワインダーで気をつけること その2
もう一つ気をつけていることは、稼働中の機械に絶対に触らないということです。
トラブルが起こると焦って手を出しがちですが、同業者にはそれが原因で指を失ってしまった人もいると聞いて以来肝に銘じています。
このように扱いを誤れば大変な事になるワインダー作業ですが、今後もしっかり気をつけつつ、日々少しでも多くの糸を巻いていきたいと思います。