染屋の従業員ブログ #1

小川染色は、愛知県一宮市にある小さな染色工場です。

『糸は色で豊かになる』の企業理念の元、無色の状態で届いた生地に色を乗せ、毎日たくさんの糸を出荷しています。

最近ではありがたいことに、工場見学をしたいというお問い合わせを多くいただくようになりました。

繊維や染色に興味のある方がいるのであれば、工場内の案内だけでなく現場の声も発信してみよう!ということで、従業員ブログを始めます!

目次

小川染色の綛糸

こんにちは!綛(かせ)出荷場を担当しているカトウです。主に染色後の綛の乾燥・梱包作業をしています。

縁があり、7年程前から染色業界で働くことになりました。

同じ250g綛でも素材の違い、単糸か撚ってある糸かにより、染色加工後の長さや太さに大きな差が出ます。

当時、一般的にお店で販売されている手芸糸・玉糸しか知らなかった私は当然大きな綛糸に触れこともなく、染色の過程で見える糸の変化に驚きました。

※綛:輪状に結束した糸

アクリル中細の染色前(左)と染色後(右)
アクリル中細の染色前(左)と染色後(右)

染色

当社では、この業界でかなり希少な染色機だと言われている当社の回転バック(回転釜)を使用しています。

回転バックは膨らみに特化しており、風合いがとても良い魅力的な仕上がりになります。

どっぷり当社の回転バックで染めた綛糸の風合いの良さを知ってしまったため、

ついついお店に並んでいる手芸糸を手にとって触ってしまうほど、自分が染色の世界に染まってしまいました。笑

回転バック:大きな浴槽の中の染色液に糸全体を浸す。ポンプにより液が流れ、糸がゆらゆらと動くことで糸が染まっていく。

1回で糸玉約3,000個分の糸が染められる回転バック
1kg染色用の回転バック

色糸パレット

これまでは法人向けの大口染色のみを行ってましたが、近年は『色糸パレット』という個人向けの小ロット染色も始めました。

お客様により使用用途は違うけれど、自分で色も数量も選べるのが魅力です。

微妙な色差の124色を基本色として用意していますが、もしも希望の色が見つからない場合はオリジナルの色を新たに作ることも可能です。

こだわりを持って何か作られる方にはピッタリ!!です。

色糸パレットの色見本

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